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「人工岬周辺で「離岸流」 夏の遊泳、注意を 看板設置、パトロール強化」だそうです。

 

海水浴シーズンを前に、県警や県などは水難事故防止を呼び掛けている。県警によると、過去5年間に起きた水難事故の約6割が6〜8月の夏季に集中し、昨季は8人が死亡した。海岸の「ヘッドランド」と呼ばれる人工岬では昨年1年間で6人が死亡しており、県警などは遊泳禁止を呼び掛けるなど対策を急いでいる。

昨年8月、鉾田市内のヘッドランド付近でペルー国籍の親子が貝採り中に波にさらわれ死亡した。また、今年5月には神栖市内のヘッドランドで、海産物を採りに来た男性(85)が転落して死亡した。

県警地域課によると、2013〜17年の過去5年間で発生した水難事故165件のうち、夏季に起きたのは100件だった。ヘッドランド周辺の水難事故は昨年1年間で9件発生し、6人が死亡した。このうち夏季は5人。16年には4人が死亡し、全員が夏季だった。同課は「貝採り中などに事故に遭うケースが目立つ」と指摘する。

近年はヘッドランドに入る外国人が増えている。5月24日午後、鉾田市内のヘッドランドには外国人とみられる男女4人の姿が見られた。手前には「危険」「立入禁止」と書かれた看板が設置されていた。ヘッドランド付近での外国人の死者も増加しており、16〜17年の過去2年間でペルーやベトナム、モンゴル国籍の5人が死亡している。

一方、ヘッドランド周辺での遊泳を禁止する法律や条例はなく、最終的には利用者のマナーに委ねられているのが現状だ。

県内には大洗町から神栖市の鹿島灘に計34基のヘッドランドが設置されている。ヘッドランド周辺が危険な理由は、岸から沖へ強く流れる「離岸流」が発生するためだ。幅が10〜30メートルあり、速さは秒速1〜2メートル。五輪の競泳選手でも流れに逆らって泳ぐことは困難と言われている。

県警は注意を呼び掛ける看板設置のほか、関係機関と連携してヘリや船などの沿岸パトロールを強化している。同課は「ヘッドランドには立ち入らず、遊泳は海水浴場で楽しんで」と呼び掛けている。

(引用:茨城新聞クロスアイ(http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15276832451343))