3年後「心待ち」 市長ら万歳、懸垂幕
「3年後が待ち遠しい」「まちの活性化につなげたい」。県立カシマサッカースタジアムが2020年東京五輪サッカー追加会場に正式に決まった10日、地元の鹿嶋市民ら関係者は、五輪の興奮を鹿嶋から世界に発信すると沸いた。
午後5時すぎ、鹿嶋市長室の電話が鳴った。橋本昌知事から五輪開催決定の連絡を受けた錦織孝一市長は「大成功に収められるよう頑張ります」と答えた。集まった報道陣には「国際的な一大イベント。鹿嶋にとってこのチャンスを生かして頑張っていく」と話し、気を引き締めた。
すぐさま、近隣の神栖、潮来、行方、鉾田の各市長に電話を入れ、五輪開催決定を伝えるとともに、協力を要請した。
市庁舎では早速、大会公式エンブレムと市章が印刷された縦8メートル、横1・2メートルの懸垂幕が掲げられた。懸垂幕には「祝東京2020オリンピックサッカー開催決定」の文字。市職員らから拍手が起こり、錦織市長や池田芳範市議会議長らが万歳三唱で開催決定を祝った。
池田議長は「市議会も協力態勢で取り組む。五輪の前年には国体もあって忙しくなるが、成功させたい」と述べた。
カシマスタジアムでは、02年の日韓ワールドカップ(W杯)に続く大きな世界大会。来庁していた同市宮中の東進さん(80)は「W杯に続き、五輪も行われる。市民の1人として大喜びだ」と語った。
同スタジアムでの開催は「復興五輪」の象徴となる。正式承認を受け、県サッカー協会の木内敏之副会長は「スタジアムは震災で甚大な被害を受けた。復興からのアピールになる」と話した。 (小林久隆)
(引用:茨城新聞クロスアイ(http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14996990197755))